お客様へ
Jeansを作ること。
Jeansを修理すること。
Fashionとして捉えること。
ようこそご来店頂きました。亜洲’S(アシューズ)、ASHOES SEWING FACTORYです。
弊社が行なう仕事を上に大書していますが、以下にご説明させて下さい。
1.Jeansを作ること
LEVISの史実に詳しい書物を読むと、100年以上も前に地球上で始めてデニムでパンツを作ったJACOB DAVIS(同社Factory Manager初代)は、tailorテーラー発想でパターンを描きました。当時はまだJEANSジーンズとは言わず、OVERALLSオーヴァーオールズだったのですが、それ以前からある下半身を包む衣服は、当然「tailorテーラー=洋服屋、仕立屋」の設計思想であるわけです。
ASHOES SEWING FACTORYが作るジーンズは、「弊社独自のオリジナルパターン」を持っています。
FASIONファッションは王侯貴族らmodeモード発祥の長い歴史ですから、弊社では、長年モード界で仕事をしているパターンナーとの繋がりから、1947年製のLEVIS501XXをベースにオリジナルOVERALLSパターンを引きました。
このオリジナルパターンでVINTAGEミシンを駆使して、Overalls, Jeansを作ることを、大事にしているのです。
(14oz. Okayama Ihara selvedge denim (rigid), 岡山井原、ムラ糸デニムを使用)
2.Jeansを修理すること
VintageミシンでJeansジーンズを縫うことは、その縫製の原点に迫る狙いがあります。JACOB DAVISがduckダック生地でOVERALLSを縫い始めてからJEANSになるまで、人力からsteam蒸気で動くミシンに変わっていきます。当時のミシンメーカーは大量にパンツを売る企業と手を組み、「縫い易いミシン」を新たに開発提案していった時代であり、多様な縫製を用いるJEANSにも各縫製専用ミシンを使っていたようです。
Vintageミシンの特徴、針の傾き、機構、糸の通り方や上下糸テンションのバランス、太さなど、「当時の経年変化やアタリ」を偲びながらそこに近付けていく方向性を固めて、弊社では上記の複雑な仕事を組み上げています。
その中で「Jeansを作ること」と「Jeansを修理すること」を手掛けていますが、お客様が長年穿かれているJeansは、その時間と経年変化、思い出、愛着が織り込まれたものであり、他の新品では購えない価値があるはずです。その間、擦れたり破れたり解れたりと痛んできますし、体型が変わって穿きにくくなったり。そんな大切なJeansに当店の職人が手を加え、裾上げやリペア、シルエット変更をすることで、価値の復活や、より価値が高まるUpcycleアップサイクルまで出来たら、どんなに楽しい嬉しいことでしょうか。
3.Fashionとして捉えること
1995年創業の弊社は、スニーカーの輸入貿易を発端とするセレクトショップとして開業しました。
その後、すぐにFashionとしてのスポーツウェアからGショック時計、レザーブーツの輸入貿易を手掛けた後、更にアパレルブランド販売を拡充しました。casualカジュアル、streetストリートファッション、そしてランウェイを飾るmodeモードブランドまで、正規取扱店として20年以上店頭販売を行なってきました。
10-20年よりもはるかに短いサイクルで激変していくFashionトレンドの変遷を見て、読みながら、表層で移り変わるものと、核として変わらないものを捉えてきました。
これら知見経験と技術、思考と価値観を今のJeans, Denimサービスに添えて、お客様と歩んで参りたいと考え、仕事をしております。
引続きどうぞよろしくお願いいたします。
店長、オーナーより。