チェーンステッチいろいろ
パンツにはチェーンステッチが各所に使われています。解体リペアをして戻す際、コレをオリジナルのチェーンステッチで戻せるかは、特にビンテージのデニムの場合大切なポイントと思います。ちなみにチェーンステッチは裏側をご覧になるとわかります。表にはほぼ出ないのがチェーンステッチのにくいところ。
各所の縫いには意味があり、特にワークウェアであるデニムの場合、洗濯後に縮んだりモケたりすることによって解けにくくなり堅牢さが増したり等を計算した上でのステッだったりします。そういった理由でASHOESREPAIRSERVICEでは、このチェーンステッチに拘ります。
具体的なリペアで見てゆきます。
こちらは、解体リペア後のインシーム(内股)裏部分のアップです。縫製方法は、地縫い~ロック~片倒しのコバ、の順ですが、地縫いと、片倒しのコバステッチがチェーンステッチなのです。わかりずらいかな。。。
こちらも同じく、インシーム(内股)のほどけてしまったステッチのりペアでした。2本針巻き縫いのチェーンステッチです。これはわかりやすいですね。
こちらは、バックヨーク部分。ほどけてしまった部分のステッチ入れのりペアでした。こちらも裏を見るとチェーンステッチなのです。
リペアではないのですが、ユニオンスペシャルの2本針チェーンステッチ巻き縫いミシンとそれで縫ったバック。短冊にカットした生地を巻き縫いでどんどん繋げてゆき筒状に。バックの口は、ユニオンスペシャル裾上げ専用の43200チェーンステッチミシンで。。。 裏を見るとチェーンステッチだらけです^^
いかがでしたか? 最期ちょっとバッグでお話がそれましたが、オリジナルのチェーンステッチでのりペアが可能ですので、リペアの際は持ち込む前に裏側をぜひご覧になってみてください。